26日、注目を集めたFOMC後の声明文で政策金利の早期利上げを示唆しました。
政策金利について「目標レンジに上げるのは、まもなく適切になる」「3月会合で利上げに適切な条件が整うと想定している」と示しています。
テーパリングは3月上旬にも終了するとしており、これにより利上げの準備が整うということになるかと思います。
明確な時期を示したものではないのでしょうが、3月にも利上げすると示唆しているものと考えられます。
また利上げ後には量的引き締めにも取り組むという考えも示しています。
ここ最近、ニュースでもQTという言葉をよく耳にするようになりました。FRBの総資産が大きくなり過ぎたというところから、大幅に縮小する必要があるとのことです。
前回のQTは利上げから2年ほど経ってからだったそうですが、もっと早くに実施してもいいと見ているようです。
高インフレが続いていること、供給制約の問題があること、賃金上昇が著しいことなど、多くの問題へ向けての対応ということになるでしょうか。
概ね市場の予想通りの結果であったと言われています。しかし米国市場は下落しましたし、本日の日本市場は前日比841円安と、大きく下落しています。
これは予想通りではあったものの、最もタカ派寄りの結果だったというコメントもありましたが、思っていたよりも金融引き締めに動くんだなということなのでしょう。
また金利上昇をどのくらいのペースで、どの程度の幅で行うのかという点、また金融引き締めをいつ実施するのかといった不確実性を嫌ったのかもしれません。
パウエル議長は会見で、会合ごとに利上げするか、という質問に対し否定しなかった、つまり年に3回と言われていた金利引き上げは、もっと多いのかもしれないという懸念も出ています。