4日、米労働省が2022年2月の雇用統計を発表しました。
予想 | 結果 | |
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非農業部門雇用者数変化 | 42.3万人 | 67.8万人 |
失業率 | 3.9% | 3.8% |
景気動向に敏感に反応する非農業部門の就業者数は67.8万人増と予想を上回りました。失業率は3.8%と前月の結果より0.2ポイント改善しました。
FRBのパウエル議長は議会証言で「最大雇用にある」としています。3月のFOMCで利上げが濃厚ですが、それを後押しする結果となったかもしれません。
これだけ雇用が戻ってきているのに人手不足というのは不思議な感じもしますが、米国では人手不足なのだそうです。
要因のひとつに賃金が上昇していることから、よりよい賃金を求めて離職する人が増えているという点があるでしょう。
米国ではコロナもひと段落したのか、観光業やサービス業なども戻ってきているようです。
人手不足により需要に供給が追い付かない、人手確保のために賃金を上げる、被雇用者は更なる高賃金を求めるため人手不足は解消しない、供給不足で価格が上昇する、なんというか本当は状況が良くなっているはずなのに負のスパイラルに陥ってしまっている様相です。
元々あった原油高の問題に加え、ウクライナの先が見えない不安な情勢が加わり、原油など資源高がさらに進むかもしれません。進むのでしょう。
そもそも市場としては3月のFOMCが非常に注目されていたわけですが、あまりに多くの不安定な問題が噴出していて、今後その情勢はどうなっていくのでしょうか、不安が募ります。