あの日から11年が経ちました。
今年は混迷する情勢があり、引き続きコロナ禍にありで、例年に比べて震災関連のニュースを目にすることは少なかったように思います。
コロナにより被災地を訪れる人が減り、震災を伝える、見聞きする機会が減ったと言われています。やはり10年を過ぎ、震災が風化されるのではないかと心配する声も聞かれます。
それでもいまだに私たちは事ある毎に11年前の震災の話が会話の中に出てきます。
昨日も知人と、震災前に買ったカーナビって全く使えないんだよね、という話になりました。要は町が様変わりして震災前の地図が現在とマッチしないんですね。
普段は何も思いませんが、ふと、あの色を失った町を思い出します。寒かったあの日を思い出します。
どこかで震災前と震災後という異なる世界観が出来上がってしまっている感じがします。
引きずっていては前に進めない、でも絶対に忘れてはいけない。
せめて今日くらいは、あの日を思い出し、この11年間を振り返って、まあまあ頑張ったなと思いたいものです。
今日は11年前と同じ金曜日でした。仕事を抜けて商店街に行き、2時46分に黙祷を捧げ、また新しい1年が始まりました。