先日、時々行く唐揚げ屋さんで唐揚げを買いました。
味が良くて人気のある、昨今のブームのりも随分前からあるお店です。
そこで唐揚げを買うのは久しぶりだったのですが、値段が上がったかな?と思っていました。まあ久しぶりだし値段を覚えているわけではなかったのですが。
唐揚げブームというのもあるのか、近年唐揚げ専門店が増えていたように思います。
ひとつにコロナ禍で食品のテイクアウトが増えていたことは追い風であったのではないでしょうか。
唐揚げ屋さんはテイクアウトということであればスペースがいらないですし、フライヤーがあれば始められるというのもあり初期費用を抑えられるそうです。専門店が増えた背景のひとつかもしれません。
しかし最近、そういった唐揚げ専門店が減っている気がしていました。ブームに乗って開業したお店も多かったでしょうから、一時期のタピオカのように次第に淘汰されていっているのかなと思っていました。
そういう面もあるのでしょうが、そればかりではないようなのです。
先日から、日経モーニングプラスでやっていたのですが、鶏肉が高騰しているのだそうです。
それは次のような話でした。
ヨーロッパ諸国の鶏肉はウクライナからの輸入が多かった。
鶏肉のエサとなるトウモロコシなどもウクライナからの輸入によるところが大きい。
ウクライナ危機で鶏肉を輸入できない各国はブラジルからの輸入を増やし、取り合いとなっている。
原料の高騰でエサ代も上がっている。
こういった背景があるようです。
日本は鶏肉のおよそ8割をブラジルとタイから輸入しているそうで、ブラジルの鶏肉が取り合いになっているのは先述の通りです。
またコロナの影響でタイでは加工場などの従事者が減っており、輸出量が減っているのだそうです。なんでもタイ産の鶏肉は2020年の初め、つまりコロナ前から40%ほども値上がりしているとか。
ここに円安による輸入コスト増が追い討ちをかけているわけです。
番組ではプロレスファンおなじみの唐揚げ店、丸武商店が紹介されていましたが、多くの同業が廃業しており、同店も値上げを余儀なくされているとのことでした。値上げしても苦しいとのことでした。
そういえば丸武商店さんが1か月ほど休業したというのをSNSで見た気がするのですが、そういう理由があったのですね。
ウクライナ危機以降、実は私たちの生活にウクライナが大きく関わっていたことを知ったのですが、まさか唐揚げにまで影響があったとは驚きでした。
この件に限って言えば、専業の難しさというのもあるのかもしれません。うまくいっているときは効率よく稼げて良いのでしょうが。
また以前のように飲食店での食事が出来ないということがなくなってきたのも、テイクアウトには影響が出ているようです。これは業態という面もあることでしょう。
唐揚げは家で作るには手間ですから、美味しい唐揚げには今後も十分に需要があることでしょう。今後も営業を続けてもらえるように、好きな唐揚げはお高くなっても応援の気持ちも込めて買っていきたいです。