3日に開かれたFOMCでFRBは0.25%の利上げを決めました。
FF金利は5.0〜5.25%となりました。10会合連続での利上げであり、1980年代以降で最速の利上げペースとなっています。
SVBから始まった相次ぐ銀行破綻により金融不安が高まっている中での利上げは、インフレ抑制をより重視している表れと取ってよいでしょう。それほどまでに現在のインフレは大きな問題と捉えられているということでしょう。
今年末の金利見通しとして5.1%という数字が過去に言われていました。金利がその水準に達したこともあるのでしょうか。今回が最後の利上げになるのではないかという市場予想がよく聞かれていました。
今回の声明文では前回にあった「十分に引き締め的な政策スタンスに到達するためにはいくらかの追加的な引き締めが適切(日経電子版より)」という文言が削除された点が注目されています。
これをもって利上げは今回で終了と考えているのだと見られるようです。
ただし利上げの終了であって、即利下げにつながるものではないですし、なお必要であれば利上げをする可能性も示唆しています。
インフレとの戦い、銀行破綻などの金融システム不安、景気後退懸念、さらに政府の債務上限問題もあり、頭の痛いところでしょう。