非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

日銀短観とは

日銀短観とは「企業短期経済観測調査」という正式名があります。

日本銀行が年4回(3、6、9、12月)に景気について現状と先行きを企業にアンケートして、その結果から日本経済を観測するものです。

大手企業、中小企業、製造業、非製造業などに分けて1万社以上に対して調査を行います。

日銀短観は回収率が高いこと、調査翌月に公表されるという速報性があり、景気動向を見る上で非常に重要な指標となっています。

調査は「計数調査」と「判断調査」で構成されています。

「計数調査」では売上高とか雇用者数など数字に表れるものを計数的に調査します。

「判断調査」は生産、売上、在庫調査、設備投資、企業収益、雇用、企業金融の項目について「良い」「さほどよくない」「悪い」の3つから選択させる調査です。

数字に表れるものの調査というのは判断しやすいところがありますが、良いか悪いかを回答してもらう調査というのは主観や心理的なものも影響してきますから面白い調査だなと感じます。

注目されるのが業況判断DIという指標です。

DIとはディフュージョンインデックス(Diffusion Index)の略で、選択肢ごとの回答数を単純集計して求めます。

例えば景気が「良い」が50%、「さほどよくない」が20%、「悪い」が30%であった場合、50ー20=30となります。「良い」数から「悪い」数を引いた結果が指標となります。

これがプラスなら景気が良い、マイナスなら景気が悪いと判断します。

投資の判断にも利用される重要な指標ですので頭の片隅においておくといいでしょうね。

日銀短観の結果は注目度の高いもので、今後の日本経済を占う上でも重要なものですので、3ヶ月に1回くらいはしっかり見てみたいですね。