「代替肉」というものがあります。肉と言えば動物の肉なわけですが、そうではなく植物由来の材料で肉と似たような味と食感を出しているものなのだそうです。
アメリカのインポッシブル・フーズという会社ではバーガーキングと提携して、インポッシブル・ワッパーという商品を販売したそうです。これは植物由来のパテを使ったワッパーです。
私が子供の頃、母が豆腐ハンバーグを作ってくれてました。肉の代わりに豆腐を使ったり、肉と豆腐を混ぜて作ったものでした。まあ、これも代替肉と言っていいでしょうね。
そんなわけで代替肉に対して抵抗ないのですが「代替肉」という表現があまりよくないですね(笑)。
植物由来ということもあり、ベジタリアンやビーガン(完全菜食主義者)、ハラール、あるいは倫理的な面で話題になっているのかな、と思っていました。
もちろん、そういう面もあると思うのですが、環境に効果があるという面があるということなのです。
牛肉の場合、多くの牛を飼育するための農場のために、森林を伐採しなくてはなりません。牛は多くの水や牧草を食べるため、大量に資源を消費することになります。また牛が排出するメタンガスが温暖化に大きく影響しています。何でも家畜産業の排出するガスは、温暖化に関係するガスの15%にのぼるそうです。
そのくらいビジネスとしての家畜産業が環境に影響しているということなのです。生産という表現もどうかと思いますが、過剰な生産、供給でもあるのでしょう。
肉を食べないことで環境に大きく貢献するということになると、それは真剣に検討しないわけにはいきません。
植物由来と聞くと食べてみたいかなと思うのですが、代替肉には動物から取り出した細胞を培養して作るもの、ゲノム編集技術により作るものもあるそうで、栄養面、健康面で大丈夫なのか気になるところではあります。
肉に限らず他の食品でも動物由来ではない食物が作られているようです。今後、大きく伸びる分野となるでしょうね。