21日、米ドル円は151円94銭と、1990年7月以来32年ぶりの円安水準をつけました。
9月22日に146円あたりまで円安になったいたものを、政府・日銀は24年ぶりの円買いドル売りの為替介入を行い、140円台まで円高に持っていったというのは記憶に新しいところですが、わずか1ヶ月で12円近い円安の動きになったのでした。
21日の朝は150円辺りでしたから、その日のうちに2円、円安に動いています。
21日の夜に、激しく円高方向に動いたため、何が起きているのかな?と驚いたのですが、どうやら政府・日銀が為替介入に踏み切ったとの報道があってなるほどねとなったのでした。
23時頃からドル円は一気に146円前半まで動きました。その後また円が売られる展開となり147円台で取引は終了しました。
さすがにここまで円安が進むと、素人目にも大丈夫なのかな?と不安がよぎるわけですが、為替介入がどれほどの効果を生むのかは疑問です。
円安になるのには様々な要因があるのでしょう。
最近、ニュースでも取り上げられていますが、日本の賃金が低すぎるという話があります。日本で頑張って働くより海外で働く方が遥かに稼ぎがいいとか。日本に出稼ぎに来ている海外の方が自国に戻った方がいいかもしれないと検討しているなんて話もあるそうです。
まあ海外は物価上昇が高いので相対的に見てどうかという話もあるでしょうが。
まあ、賃金が低くて物価が上がっているのですから経済は弱いですよね。
また最近言われる円安要因として日米金利差の問題があります。アメリカはまだ金利が上がるでしょう。一方で日本は金融緩和を続けるという話です。
そうなると金利差は広がり続けるわけで、円を売ってドルを買うという流れはしばらく続くと思っておいた方がいいでしょう。
せっかく為替介入をした結果、円高に振れたことが、良い円売りドル買いのチャンスになってしまうということにもなりかねないのではないでしょうか。
舵取りの難しい局面なのでしょうが、その割にはこれといった政策が見られないよえに思うのは気のせいでしょうか。
2022/10/24 追記
日経新聞によると、21日の為替介入は5.5兆円規模になるという推計が出たそうです。
9月22日の為替介入は2.8兆円とされていますので、大幅に規模を拡大したものと見られます。