15日のFOMCで、FRBは0.75%利上げすることを決めました。これは94年11月以来、約27年振りの利上げ水準となります。
高い利上げ率が予想されていたこともあり、市場には大きな混乱は見えなかったように思われます。
大きな利上げの背景には、強いインフレが影響しているようです。
米国の5月消費者物価指数が注目されていました。これが前年同月比8.6%の上昇と非常に高い結果が示されたのでした。
物価が高くなると、値上げする前にモノを買っておこうという心理が働きます。事実、日本でもモノの値段が上がっていて、値上げのニュースが出ると買いだめしようかな、なんて思ってしまいます。
なるほどと思ったのですが、大きい買い物となると借金してでも早めに買っておこうと思う人もいるのでしょう。FRBの調査でクレジットカードのリボルビング払いのローン残高が増えているのだそうです。
物資が上がる、金利も上がるとなると、急いで借金して買い物しようという心理が加速、その先には消費が冷え込むなんてことにもなるのでしょうか。
一時的な大きい需要は物価高を加速されるかもしれません。
高インフレを抑えるという意図が大きな金利上昇にあるのですが、こういった消費熱を冷ます効果もあるのでしょうか。
ところで日本は緩和策を維持するとのことで、各国の金利上昇に対し、日本の金利は依然低い状態が維持されるようです。
これには良い面、悪い面があることでしょう。どうするのがいいのか難しいことと思います。
ただ金利の高い米ドル、金利の低い日本円、日米の金利差があるので、円キャリートレードのような形で円売りドル買いが進み、更なる円安ドル高になる可能性はあるのかと思います。