2日、FRBはFOMCで0.75%の利上げを決めました。これは4会合連続での0.75%利上げとなります。
今年3月に0.25%の金利引き上げでゼロ金利政策から方向転換して以来、引き上げ幅は3.75%となります。
これによりFF金利の誘導目標は3.75〜4.00%となりました。この金利は2008年以来、14年振りの水準となります。
23年の早い段階で金利が5%台に乗るのではないかという見通しをしている方も多くなってきているとか。
現在の注目は、いつ利上げペースを減速するのか、いつ止めるのか、という点になってきているかと思います。
インフレが止まらないのも困りますが、景気後退も困るわけで、いつまでも金利上昇というわけにもいかないのです。
直近では12月に今年最後のFOMCがありますが、ここでは引き続き0.75%の引き上げ、若干減速して0.5%の引き上げという市場予想がされているようです。
インフレ率の目標は、よく言われる2%であり、最終的にはここにインフレ率を戻すために金利を引き上げています。
米国の9月の個人消費支出物価指数は6.2%というものでした。これは最新の政策金利より高い水準です。
よく言われる話ですが、インフレ率が金利より高いという状況では、預金していても価値が減っていってしまうという状況です。
今の状況からインフレ目標に戻すためには、テイラールールというものによると金利を7%辺りまで上げないといけないという計算になるのだそうです。
一時期はソフトランディングをするという楽観的な見方があったものの、今となってはそれは難しいだろうという見方が強いですし、パウエル議長もその点を認める発言をしています。