先日発生した7Payでの不正利用が端を発し、スマホによる決済で不正利用された場合の補償がどうなっているのかが話題になりました。
なぜ話題になったかと言えば、補償に関して明記している事業者が少なかったからです。
8月に入ってからメルペイ、PayPay、d払いが補償に関して明記したとのことですが、明記していない事業者も多いようです。
例えばSuicaやEdyのようにカードにチャージして使う電子マネーであれば不正利用も限定的であるように思われます(そうでもないかもしれませんが)。
しかしスマホを使った決済の場合、クレジットカードによるチャージであったりするため、不正利用を受けた場合、中々の被害になることも想定されます。
日経電子版によると、三井住友海上とあいおいニッセイ同和は、スマホ決済の事業者に向けた保険を販売するそうです。不正アクセスによる金銭的な被害や情報流出に対して保険金を支払ってくれるのだそうです。
複数の決済サービス事業者で導入を検討しているとのこと。なお保険に加入する場合は、補償に関して利用規約に明記することを求めるそうで、利用者としては安心感が増すのかなと思われます。
ところで保険というのは確率の世界でして、まだあまり実績のないスマホ決済による被害をどう想定してサービスを構築しているのかな?と疑問に感じます。保険商品を作る人というのは非常に優秀な人達だそうで、だから大丈夫なのかもしれませんが(笑)。
クレジットカードには既に同様の保険があるそうで、そこからある程度の被害を想定出来ると見ているのではないかと思います。
こういう形で利用者が守られるのは非常に有り難いことです。しかしスマホ決済事業者さんは不正利用された場合の補償をどう考えていたのか。これまで保険が無かったわけですから、被害が起きたらどうするか想定していなかったのでしょうか。または自腹で補償出来ると踏んでいたのか。
知らずにまあまあ危険なサービスを受けていたと言えなくもないのでしょうか。