先週は新型コロナウイルスを起因とする市場の大幅な下落となりました。
日経平均株価は1週間で2243円、米ダウ平均は3583ドルの下落となっています。過去の大きな下落となった時に比べられるほどの大きな下落となっています。
今週どのような動きになるかは分かりませんが、更なる下落となることも想定しなくてはなりません。
後に振り返ってコロナショックなどと呼ばれるようになるかもしれない、そんな1週間でした。
感染による不安というのもあるでしょう。また人やモノが流れず経済的な打撃も既に発生しています。心理的な不安、現実的な問題ともにうねりを上げて市場の下落に繋がっているという気がします。
最近の大きな下落でよく言われる話です。機械的な売買をしている人達がいます。こういう人達のロジックはあるレベルを切ったら自動的に売る、あるいはあるレベルを超えたら買うということをしているものと思われます。様々な売りにより下落をすることで、あるレベルを切ってしまう、その結果自動的に売るという処理がされる、それにより下がった結果さらに自動的な売りが出る。こういった連鎖が大きな下落を助長していると考えられます。
信用取引をして買っている人がいた場合、追証が発生するでしょう。こういった人達が耐えられず売りに回るというのも下落に影響するでしょう。
何にしろ大きな下落が、売りを呼び更なる下落を呼ぶという負の連鎖が起きているのでしょう。
また恐怖指数と呼ばれるVIX指数にも注目が集まっています。なんと27日に一気に前日比で42%も上がったそうです。この指数は数値が高いほど市場参加者が不安を持っているとするもので、ずっと低かったのですが、突然に2015年のチャイナショック以来の水準まで上がっています。
さてこういった状況下で我々、一般の投資家はどうすればいいのでしょう。これはスタンスにより変わってくるので対応方法は一様ではありません。
最近ではNISAやiDeCoを始めたという人も多いことでしょうから、夜も眠れないなんていう人もいるかもしれません。
「長期的に積立投資をする」ということをテーマのひとつに、このブログを書いているのですが、その立場から言わせてもらうなら、「何も変わることなく淡々と定期的に積み立てましょう」ということです。
長いこと投資をしていると様々なことが起きます。私自身、ライブドアショック、リーマンショック、東日本大震災、チャイナショックなどなど、様々なショックに遭遇しました。その時も変わらず淡々と積み立てをしていました。
案外そういうときがチャンスで先々、持ち分を増やすことに繋がったなあとなります。
よく今回と過去のショックは異なる、今回ばかりは今までとは違う、などと言われます。もちろんそうなのかもしれません。それでも市場はショックの度に持ち直してきました。
積立投資というのは、何だかんだあるかもしれないけど、長い目で見たら市場は右肩上がりになるというポジティブなスタンスに基づいている気がします。
そうは言うけど精神的に保たないよという人も当然いるでしょう。そういう方へのアドバイスは「相場を見ない」ということです。
私は呑気なのか、忙しかったのか、チャイナショック当時のことを余り分かってなくて、気が付いたら終わっていたという経験があります。恐らくその頃は全く相場を見ていなかったのでしょう。その頃も淡々と積み立てていました。
もちろん、人それぞれのやり方があります。私のように積み立て続けた結果、今回ばかりはひどい目に遭うかもしれません。「休むも相場」なんて言葉もあります。ポジションをゼロにして何もしないでいるのも当然ひとつの手です。
お金は大事です。でも心の安寧はもっと大事です。精神的な負担にならないスタンスで乗り切りたいものです。