最近、金曜モーサテでは投信ランキングというコーナーがあります。今朝の放送では「直近3ヶ月の上昇ランキング」というランキングでした。
そこで上位1位と2位だったのが「楽天ボラティリティ・ファンド」という投資信託で共に40%を超える上昇だったそうです。1位が毎月分配型、2位は資産成長型というもので同じ商品ですが、分配金を毎月受け取るか、再投資するかの違いがあります。
3ヶ月で40%を超える商品ということでスゴいパフォーマンスです。特に新型コロナウイルスの影響で軒並み大変な市場状況であった中でどうしてこのようなパフォーマンスとなったのか。いったいどういう商品なのでしょうか。
同商品のHPを見てみると以下のように書いてありました。
主要投資先ファンドを通じて、主としてVIX先物を活用したボラティリティ関連指数に連動する投資商品(ボラティリティ関連資産)への実質的な投資を行います。
ということでVIX指数に連動した商品であるということです。VIX指数とは恐怖指数などとも呼ばれていて、市場と逆相関のパフォーマンスとなると言われています。つまり株価が上がっているときはVIX指数が下がり、株価が下がっているときはVIX指数が上がるという特徴があります。
ここ数ヶ月VIX指数が上昇しているというニュースもよく耳にしました。そんなVIX指数に連動している同商品ですから市場の下落に伴い上昇したという結果だったわけです。
チャートを見てもコロナショックが強く意識された頃に急上昇していますね。
※モーニングスターより、資産成長型の1年チャート 5月29日時点
商品の特徴の中で平常時、つまり今のような混乱の時期ではなくてもパフォーマンスが上がるような商品設計がされているとあります。しかし何と言っても今のような混乱期にこそ力を発揮する商品であろうと思います。
こういう商品を仕込んでおいて儲ければ良かったと思いたいところですが、そううまくいくものではないでしょう。むしろ今回のような極端な下落相場が起きたときの保険としてポートフォリオの一部に持っておくといいのではないかと思いますね。
やはりVIX指数関連の商品を下落時のヘッジとして持つ人はいるそうなんですね。
こういった商品の特徴をうまくつかんでポートフォリオを組むとパフォーマンスは上がるのかな?とう気がします。
ただこのような商品は配分によっては大きく損失を受ける可能性もあるので注意が必要だと思います。