2日、米労働省が2021年6月の雇用統計を発表しました。
予想 | 結果 | |
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非農業部門雇用者数変化 | 72.0万人 | 85.0万人 |
失業率 | 5.6% | 5.9% |
景気動向に敏感に反応する非農業部門の就業者数は85万人増と予想を上回りました。また前月より拡大しました。失業率は5.9%と予想より高い結果、また前月より0.1ポイント上昇しました。
就業者数の増加が好感したのもあるでしょう、ダウは4日連続上昇して、3万4786ドル35セントと過去最高値を更新して取引を終了しました。
これまでコロナの影響で苦しんでいた飲食、宿泊といった業種において就業者が約27万人増えています。
ワクチン接種による経済の再開がハッキリと表れているでしょう。
急速な経済の再開により人手が不足しているようです。求人のために賃金の上昇などのメリットを打ち出すなどしているようで、それは今後、企業に重くのしかかってくるかもしれませんね。
以前にも話に上がりましたが、失業者は手厚い給付金のおかげで、今無理して復職する必要がない状況にあるようです。それならばあえてコロナ感染のリスクがある仕事に就く人は少ないでしょうし、賃金上昇などの期待が出来るなら、もっといい条件が出るまで待つかなという人も出ることでしょう。
そんなこともあり給付金を打ち切るという話が出ているようです。
また夏が終わり子どもが学校に戻ると仕事に就きやすくなるという人もいることでしょう。
現在は雇用の需給が合っていない状況なのかと思いますが、秋に向けて就業者がさらに増えてくるかもしれません。となると、米経済はさらに上昇となるのでしょう。
こういった景気の回復と、FRBの動きと、流れがとこに向かうのか気を付けていきたいものです。