あの大惨事だった9.11から20年が経ちました。
長いこと生きていると思い出したくないもの、映像としてみたくないものというのが増えてくるものです。9.11も私にとってそのひとつです。
昨日の夕飯が何だったか覚えていないのに、忘れたいことに限ってハッキリと覚えていたりします。
昨年はうっかり忘れてしまうところだったなんて呑気なことを言っていました。しかし今年は米軍のアフガニスタンからの撤退とその失敗が、今まさに現実に起きているところで緊張感も高まっている中での9.11となりました。20年の節目というのもあったでしょうが、意識せずにはいられない日となりました。米国ではこれからなるのでしょう。
9.11以降に米国が出した多額の軍事費、多くの亡くなった兵士などを取り上げ戦争は、失敗だった、ムダだったという報道を耳にします。
これは米国側の見方で、アフガニスタン側から見ると全く違う景色となるのでしょう。それは米国に対する面もあることとして。
日本も他人事ではなくて、今もアフガニスタンから出国出来ない邦人、現地の協力者がいるとのことです。特に現地の協力者については、今後出国出来たとしてどう生活を保証してあげるのか、国の資質も問われることかと思います。
日本に協力してあげても身を守ってくれない、なんてことになってはいけないでしょう。
他国では数千人規模で関係者を出国をさせているのに、日本では1人、2人のレベルでしか出国をさせられていないということで、危機管理能力、情報収取能力も問われるのではないでしょうか。
さて9.11から20年、残念ながら世界は良い方向には進んでいないように見えます。せめて少しでも良くなっていればと思うのですが、緊張感ばかりが高まっているように思えます。
20年となれば、9.11を知らない、そう言えばテレビで映像は見た気がする、といった人達も社会に出てきています。若い人達と話すと「そこも知らない世代か」と思うことも多くなってきました。
本当はそんなこと知らなくてもいい世の中ならいいのですが、残念ながらそうではなく、知らない世代に重荷を背負わせるなんて状況にもなってくるのでしょう。
20年を経て仕切り直しになってしまった感もある情勢、解決の糸口はあるのでしょうか。