8日、米労働省が2021年9月の雇用統計を発表しました。
予想 | 結果 | |
---|---|---|
非農業部門雇用者数変化 | 50.0万人 | 19.4万人 |
失業率 | 5.1% | 4.8% |
景気動向に敏感に反応する非農業部門の就業者数は19.4万人増と予想を下回りました。先月に続いて増加幅が縮小しました。失業率は4.8%となりました。5%を切るのは2020年3月以来のこととなります。
非農業部門の雇用者数は確実に伸びているのです。それでも思ったような上昇に繋がっていないというところでしょうか。
求人数は過去最高という状況、また賃金上昇の流れは依然続いている、しかし雇用の伸びが鈍化しているということのようです。
給付金の打ち切りや、学校の再開、対面授業の再開といった状況も後押しするという見込みは外れたのでしょうか。ひとつに夏場のデルタ株の拡大が影響しているのでしょう。
9月の雇用統計の結果は今後のテーパリング開始にどう影響するでしょうか。11月のFOMCにも開始が議論されるのか、という見通しもある中、雇用の鈍化という印象は気になるところです。
この程度ならテーパリング開始には影響ないとする見方が優勢というニュースもありましたが。
テーパリング開始のタイミングは今後の市場にも影響するでしょうから、年内の雇用統計、FOMCへの注目は大きいものとなることでしょう。
8日のダウは8ドル69セント安と小反落となりました。先行きが怪しくなってきたかな?大したことないか?どうなのかな?といった方向感の見えない動きと言った感じがします。