5日、米労働省が2021年10月の雇用統計を発表しました。
予想 | 結果 | |
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非農業部門雇用者数変化 | 45.0万人 | 53.1万人 |
失業率 | 4.7% | 4.6% |
景気動向に敏感に反応する非農業部門の就業者数は53.1万人増と予想を上回りました。失業率は4.6%とこちらは予想を下回りました。先月からは0.2ポイント低下しています。
非農業部門の雇用者数は外食や宿泊業といったコロナにより大きく打撃を受けたサービス業を中心に回復しました。
雇用の回復が見て取れるのにはコロナ禍からの経済の回復というものがあることでしょう。
しかし経済の回復に伴う需要に対して、人手が足りないという状況にあるようです。
ちょっと前から言われているところですが、雇用のミスマッチが起こっているというところでしょう。
例えば賃金の割にコロナウイルスに感染するリスクの高い仕事には就きたくないでしょう。
人手が足りないということであれば先々賃金の上昇が期待出来る、ならばもう少し様子を見ようという人も出てくるでしょう。
経済の回復に向かえる状況になって来ている中で、人手不足でサービスが提供出来ないということが足かせになってしまっているということです。
あまり賃金上昇圧力が高まると、インフレを長引かせる要因にもなりかねないとのこと、中々難しいところです。