2日、米労働省が2022年11月の雇用統計を発表しました。
予想 | 結果 | |
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非農業部門雇用者数変化 | 20.2万人 | 26.3万人 |
失業率 | 3.7% | 3.7% |
非農業部門の雇用者数は前月から26万3000人増えました。市場予想を上回る結果ですが、一時期に比べると増加数は落ち着いてきていると見て良いでしょうか。
失業率は3.7%と低い状態で推移しています。求人数は依然として多いものの失業率が低い、そして雇用者数の伸びは落ち着いていると聞くと、人手不足の状態が続いているというのも頷けます。
巨大IT企業を中心にレイオフのニュースをよく耳にしますが、求人数が多いこともあり、すぐに職が見つかるのでしょう。
米国のインフレの大きな要因のひとつに賃金上昇にあると言われています。
FRBパウエル議長も「2%の物価目標と整合性が取れるレベルを大きく上回っている」と言っています。
今の人手不足の状態では、人員確保のために企業は賃金を上げざるを得ないということなのでしょうから、中々難しい問題でしょう。
なおパウエル議長は11月30日の講演で、現在の利上げ幅の縮小を、早ければ12月に実施すると言っています。
来年の動向も含めて、12月のFOMCは重要な会合となるかもしれませんね。