非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

FOMC 4会合連続での利上げ実施

27日のFOMCで、FRBは0.75%利上げすることを決めました。前回27年振りの0.75%上昇という利上げを実施したばかりですが、2会合連続での0.75%上昇という大きな動きとなりました。

今年3月の利上げから4会合連続での利上げとなります。

今回の利上げ幅もある程度予想されていたことですので、大きなサプライズではなかったかもしれません。会合では1%の利上げも議論されたとか。

今後も利上げは続くものの、利上げの速度は鈍化するかもしれないと示唆されたようです。

FOMC参加者は年末時点での政策金利を3.4%としているとのことです。ここまで0.25、0.5、0.75、0.75%と利上げしてきていますので2.25%となります。今回のFF金利の誘導目標は2.25〜2.5%となっています。3.4%に到達するまで1.15%、これを年内残り3会合で利上げしていくとなると、その速度も鈍化していきそうに見えます。

とは言え、経済動向次第でどうなるか分からないというところなのではないでしょうか。

利上げの効果か、個人消費や住宅投資は軟調になってきているものの、物価の上昇は依然として厳しいようです。依然として賃金の上昇が非常に高く、モノの値段が上がらざるを得ない状況のようですす。

7月にカナダ中銀が1%の利上げをして話題になりました。EU、イギリスも利上げをしています。世界的に非常に厳しいインフレに直面しているというニュースが日々聞こえてきます。

そんな中、日本は引き続き緩和策を継続している状態です。日本も実感として物価高で苦しいように思うのですが。

日本との金利差もあり、円を売って他の通貨を買う流れによる円安が続いています。円安は輸出企業にとってはいいのかもしれません。しかし輸入に頼る日本にとっては円安すぎるのもキツいかと思います。

物価高だけではなく、円安によるモノの価格上昇となっているのかなという気もするのですが。

物価は上がるけれども賃金は上昇しない、厳しい状況だなと感じています。

8月1日に2022年度の最低賃金の目安を全国平均で961円にすると発表がありました。労働者にとって喜ばしいことのように聞こえますが、どうやって賃金を支払えばいいのだろうという感じがします。景気が良くなっている実感は全くありませんから。

こうなると最低賃金は上がるものの、最低賃金より多くもらっている人の賃金は上がらないとか、雇用者数を減らして1人あたりの負担が重くなるとかいったことになりかねないのかなと思います。しかし日本では解雇が難しいです。では値上げするかと言うと、日本で値上げは抵抗感が非常に強い。企業も個人も我慢するしかないのでしょうか。。

ところで、日本では円安が進んでいますが、NHKのニュースによると新興国でも対米ドルで通貨安が進んでいて大変厳しい状況にあるのだそうです。

やはり輸入品の価格が上がってしまい物価高となっているようです。またドル建ての債務が、通貨安の影響で負担が重くなってしまい経済に打撃を与えてしまっているそうです。

円安とは構造が違うと思いますので、なぜ対ドルで通貨安となるのか分かりませんが、米国の動向が世界経済に大きな影響を与えているのは間違いありません。