注目を集めていたジャクソンホールは27日に閉幕しました。
26日にFRBパウエル議長が講演を終えた後、米国市場ではダウが1000ドルを超える下落となりました。
また週明けの日本市場においても日経平均が800円近い下落となりました。
パウエル議長の利上げに対する姿勢がどうなのかというのが注目であったことと思うのですが、思いの外タカ派であったというのが市場の反応に繋がったのでしょう。
市場では利上げのペースを緩めるような発言が期待されていたという面もあったようです。
インフレが低下するまでは利上げを続けるという主旨の発言をしており、「痛み」という表現があったことが大きく取り上げられました。景気後退も辞さないという姿勢でしょう。
当初予定されていた金利を超えても利上げする可能性もあるとのことです。
景気後退を避けながらインフレを抑制する「ソフトランディング」は難しいものになるであろうという見方が強くなってきています。
まずは9月FOMCでどの程度の利上げがあるのか注目されることになるでしょう。
昨年のジャクソンホールから随分と空気感が変わったように感じます。世界情勢が大きく動いていますし、強い物価高が進んでいますし、仕方ないことなのかもしれません。特に今年に入ってからの動きは考えてもいないことばかりです。
いずれ歴史が評価するのでしょうが、果たしてここ数年の金融政策は正しかったのでしょうか(最近では間違っていたのではという声が強いように思いますが)。まあ、後つけで何とでも言えることではあるのでしょう。