非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

宝くじを買うということ

宝くじを買う人が私の周りには結構多いです。

サマージャンボとか年末ジャンボとか、色々あるようですが、その度に並んで購入されているようです。

買わないのか?と聞かれると、宝くじは1000円で450円を買うようなものですよ、と答えます。大体イヤな顔をされます(笑)。そして夢がないと言われます。

1000円で450円買うようなものだというのは、どういうことでしょうか。

宝くじに限らずですが、ギャンブルには控除率というものがあります。

例えば競馬は20~30%です。火事ののルーレットだと5%以下だと言われています。これは主催者が全体の掛け金のうち、控除率分の金額を取っていて、残りを賭けた人たちで取り合っているのです。

主催者の取り分は、競馬なら一部は運営に、また一部は国庫に納付されるそうです。

この控除率のおかげで主催者は損をすることはないように出来ています。

宝くじの場合、この控除率が55%とされています。一部は運営に、一部は公共事業等に使われているそうです。

控除率が55%、つまり手元には45%が残ることになります。長期的に買い続ければ1000円が450円になるよ、ということです。

これには6億円、7億円といった高額賞金が当たる場合も含まれますから、実際には450円にもならないのではないのでしょうか。

今、実際に販売されている宝くじを見てみましょう。

1枚200円で発行総額は4億円、つまり200万枚販売されています。

当選金額 本数 期待値
1等 40,000,000円 1本 20円
1等前後賞 5,000,000円 2本 5円
1等組違い賞 100,000円 19本 0.95円
2等 300,000円 20本 3円
3等 10,000円 2,000本 10円
4等 2,000円 20,000本 20円
5等 200円 200,000本 20円
幸運のクーちゃん賞 100,000円 200本 10円

期待値=20円+5円+0.95円+3円+10円+20円+20円+10円=88.95円

200円買うと約89円当たると言う計算となりますから、おおよそ45%くらいとなります。

さて、買うと55%を失うなんてバカバカしいと思うでしょうか。

でも買わないと6億円は絶対に当たらないのですから「もしかしたら当たるかも」というドキドキ感を買っていると思うことに価値があるかもしれません。

また、いくらかの社会貢献に繋がると思って宝くじを買うのもいいかもしれません。

かく言う私はほとんど買ったことがないのですが。