投資を躊躇う人の中にお金がないからしないという方がいます。また投資資金の少ない人は大した儲けにならないからやっても無駄だという人がいます。これはある意味正しいと思います。
例えば株式投資のリターンとしてよく言われるのが年率7%のリターンを期待したいという話です。投資資金10万円の人にとって7%は7,000円の利益となります(税金を引かれるので実際はもっと少ないですが)。10万円を投資して年に7,000円ならやらない方がいい、働いた方がいいということになるでしょう。
これが投資資金1億円となれば話が変わってきます。7%のリターンであれば700万円、これなら十分生活していけます。もし投資資金1,000万円となると結構大きい投資額ですが、年間でリターンが70万円と聞くと寂しく感じるでしょう。
それでも私は月々1万円からでもいいので投資を始めるべきだと主張します。というか投資で生活資金を稼ぐというのが中々厳しい話だと思うのです。
世の中には株式投資やFXで得たお金で生活している人がいるのも事実でしょう。そういう生活にあこがれます。でもそういう人達は概ね非常に努力しているはずです。決して楽な世界ではありません。
我々普通の個人投資家は、少しずつコツコツと積み立てていくのです。そして20年後、30年後に投資額が2,000万円くらいになったときに、そこから得られる配当とか、その資金を取り崩して不足する資金に充てればいいのです。
原則として何らかの仕事を持ち、そこから得るお金で生活する。そこに自己資金を運用してお金を増やす。お金が入ってくる流れを増やすことが大事なのではないかと思うのです。
また少額でも少しずつでも投資をすることで、投資に慣れる、経験を積むというメリットもあります。仮に大きなお金を手に入れて、じゃあ投資しようかといってもうまくいくものではありません(運良くうまくいくこともあるでしょうが)。
個人的にはテレビで時々見ますが、70代、80代さらには90代になっても現役で働いている方がいますが、ああいう姿というのは格好いいなあと思うし、そうあれたらいいなあと思うのです。ただその一方で仕事が無くなっても、仕事が出来なくなってもやっていけるような資金を投資で生み出せれば理想的ですね。