非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

iDeCoとはどのような制度なのか?

数年前からiDeCoという言葉をよく聞くようになりました。投資のようなんだけど何だろう?と聞かれることがあります。

私個人も数年前からiDeCo口座を開設し運用しています。

使い始めてから日が浅いのですが、個人的な感想も交えていきたいと思います。

iDeCoとは

個人型確定拠出年金のことで、iDeCoという名称になっています。

年金というくらいですから、厚生年金とか国民年金のように、老後に受け取る資金を自分で60歳まで運用していきましょうというものです。

会社員なら厚生年金、それ以外の人は国民年金に入らないといけませんが、iDeCoは利用するか、掛け金をいくらにするか、任意となります。

iDeCoの利点は?

iDeCoの利点としては次の3点が挙げられます。

  1. 掛け金が全額、税額控除される
  2. 運用益が非課税になる
  3. 受け取り時に税額控除される

1. 掛け金が全額税額控除
まず掛け金が全額、税額控除されるという点です。

例えば生命保険だと掛け金のうち最大で4万円が所得税控除されます。

一方、iDeCoは掛け金が全額控除されます。もし毎月1万円を拠出しているなら年間で12万円が控除されます。

年収、その他条件により変わってはきますが、例えば年収400万円の方が月に2万円掛けると36,000円、所得税が安くなるようです。

2. 運用益が非課税
投資信託を運用して利益が出ると、20.315%の所得税がかかります。ですがiDeCo口座で出た運用益は全額非課税、つまり税金がかかりません。

3. 受け取り時に税額控除される
iDeCoで運用した資金は60歳以降に老齢給付金として受け取ることになります。

一時金(一括で受け取る)か、年金(分割して受け取る)、一時金と年金を併用するか、という受け取り方があります。

一時金か年金かにより扱いが異なります。一時金の場合、退職所得控除の対象となります。年金の場合、公的年金等控除の対象となります。それぞれ異なりますが、受け取り時に税額控除があります。

60歳以降、実際に受給する時のことに関しては研究が必要だと思っています。個人的にはまだ先のことなので、まだ何も考えていないところです。

税額控除については、年末調整の際に還付金があるので、メリットを享受しています。

iDeCoについて、税金控除出来るところにの一番のメリットを感じています。

デメリットはないの?

いいことばかり聞こえてくるiDeCoですが、デメリットはないのでしょうか。

一番は60歳まで資金を引き出せないところにあります。いざお金が必要だというときに使えない、ということになりかねないので、掛け金をいくらにするか考えないといけません。

また原則として、投資信託などリスク資産を運用していくので、元本割れの危険性があることを忘れてはいけません。

掛け金はどうなっているのか

人により条件が異なるのですが、自営業者の方だと月額最大68,000円、確定拠出制度を導入していない会社員や第3号被保険者だと23,000円まで掛けることが出来ます。

会社で確定拠出年金や、企業年金基金等に入っている方は掛け金が下がります。会社で制度が導入されている場合は、まずそちらを有効活用するべきだと思います。

月に5,000円から1,000円単位で、上限額まで掛け金を自分で設定して運用をしていきます。

掛け金を変更することは出来ますが、年に1回だけとなっています。また掛け金を止めることも出来るようです。ただ手続きは面倒そうなので、掛け金をいくらにすれば継続できるか、しっかり考える必要があります。

私は毎月限度額の23,000円を拠出しています。最初は払えるのか心配はありました。そこで万が一払えなくなると困るので、事前にある程度資金を用意しておいて、払えないということが起きないように注意しています。

やってみると案外何とかやりくり出来るものなんです。