LINEとヤフーが経営統合するというニュースが入ってきました。「企業価値向上のための施策の1つとして検討を進めているのは事実」というコメントを出していることからも確実性の高い話でしょう。
ニュースを聞いても最初はピンとこなくて、よくよく考えてすごいことだなと思いました。
本日の株式市場ではヤフーを展開するZホールディングスやLINEはもちろん、ソフトバンク株が上昇、先日LINE証券で協業する野村ホールディングスまで上がるという状況。一方でネット業界でライバルとなる楽天などは下落するという1日でした。
市場において大きなインパクトがあったと言っていいでしょう。
さて、LINEとヤフーが経営統合することで何が起きるのでしょうか。これから様々な情報が出てくるでしょうが、今は憶測でしかありません。
両者の持つサービスにはLINE PayとPay Payのように競合するものもあれば、LINEのそもそもの機能である連絡手段としての面や、ヤフーの持つ情報網やショッピング、ヤフオクなどお互いに補完し合うものもあるでしょう。
何より、スマホを持っている人なら、ほとんどの人が使っているのではないかと思われるLINE、ポータルサイトとして確固ある地位を築いているヤフー、どちらも極めて多くのユーザーを抱えていますし、我々の生活に必須のサービスとなっています。そんな両者がどのように業務統合していくのかは分かりませんし、難しい舵取りになるのかもしれませんが、非常に興味深い巨大なサービスになっていくことは間違いないでしょう。ネット業界の勢力図は大きく変わっていくことでしょう。
勝手な想像ですが、ヤフーはショッピングなら楽天やアマゾン、検索ならグーグル、など、あらゆる分野で名前が挙がる一方で一番ではないという印象があります。LINEはそもそもが無料のサービスですから、どうやって収益をあげるのか、そういう点からサービスの多角化をしているのだと思います(結果、不必要な機能がアプリに増えているという不満がないでもないのですが、無料だしと思って使っています)。ですから今後の展開を考えていくときに業務統合ということは両者にとってメリットがあったのではないかと思うのです。
ソフトバンクの孫さんはアリババを意識している、というような記事も見かけましたが、まんざらでもないのかもしれません。