11日の米株式市場ではダウが前日比1861ドル82セント安の終値2万5128ドル17セントとなりました。一時は1900ドルを超す下げ幅を記録し、終値でみて過去4番目の下げ幅となりました。
ここ最近、コロナからの景気回復の兆しなのか、株価も勢いよく回復していたのですが、ここにきて足踏みというか大きな後退を見せました。
原因として新型コロナウイルス感染の第2波、そして景気回復の遅れへの懸念と見られています。随分と株価を戻してきたので利益確定に出るとか、オプション取引の買いが多かったので、それに売りが出たとかいった要因もあるかもしれませんが。
ちなみに恐怖指数と呼ばれるVIX指数が40台に上昇ということで、リスクが高いと見ることができるでしょう。
前日の米市場の影響もあったでしょう。12日の日経平均は一時前日比で600円超の下げを見せました。昨日から大きく窓を開けて下げてはいたのです。
ところでこういう大きな動きがあるとミスターマーケットのことが頭に浮かびます。ミスターマーケットとはウォーレン・バフェット氏のお師匠様であるベンジャミン・グレアム氏が、市場の動きを説明する際にあげた例なのだそうです。市場を擬人化したとでも言えばいいのでしょうか。
ミスターマーケットは躁鬱を行ったり来たりするのだそうで、何だかよく分からないけど気分が上がったり、落ちたりするんだそうです。
コロナの第2波も、景気回復が遅れるかもというのも十分に想像出来ることで、そんなことでこうも激しく株価を下げるかね?と思ってしまいます。
短期的に気分屋さんなミスターマーケットに振り回されると大変なことになりそうです。長い目で見るように、慎重に動くのも大事かと思います。もちろんミスターマーケットの気分を見事に予想出来るなら大きく儲けられるのでしょうが。