今週の米国市場株価では24日に史上初となるダウ工業株30種平均が3万ドルを超えました。
米国で政権移行の動きが見えてきたこと、新型コロナウイルスのワクチン開発が進んできたこと、などが好感を得たのでしょう。株価は上昇しました。
ダウが初めて2万ドル台に乗ったのは2017年1月のことで、そう考えると米国市場は右肩上がりを継続しているのだなと改めて思うわけです。
週末は2万9910ドル37セントと、3万ドルは切りましたが高い水準で終えています。週後半は感謝祭もあり、あまり動きはなかったのかなと思います。
よく言われるところですが、ここからは米国はホリデーシーズンで、今年結果を出した人たちは休暇に入ってしまい取引をしないとか。高値が付いたし手仕舞いしたという人もいたことでしょう。
ちなみにS&P500指数も3638.35と過去最高値を更新しました。
東京株式市場も好調な米国市場に引っ張られた面もあったことでしょう。日経平均は4日続伸、2万6644円71銭で週を終えました。これは29年半ぶりの高値となっています。
日経平均が大きく上がってきていることで、GPIFは日本株の売りに入っているようです。
GPIFは各資産の保有比率を決めており、運用資産全体の25%という目安があるようです。株価が上がり、25%という目安を超えたことから売りに出ているものとみられます。
GPIFは日本の年金を運用する世界最大クラスの機関投資家です。動けば市場にインパクトを与えるわけで売るのも中々に大変なことでしょう。
とにかく、そんな大きな機関投資家が売りに出るわけで、日経平均も一服するのかもしれません。
依然、新型コロナウイルス感染者数は増えていて、再び経済が停滞することも視野に置いておかなくてはいけない局面にあります。これは日本だけではなく、世界中が同様の状況にあることでしょう。
今年もあと1月で終わってしまいますが、まだまだ1ヶ月先のことすら、どうなるのか分からない状態です。