年末を迎え、私の通っているあるお店は大忙しなんだそうです。
彼は以前よりフリクションペンを愛用しているそうです。
ご存知の方も多いことでしょう、フリクションペンは、書いた文字を消すことが出来るペンなのです。
接客業で、予約は入ったりキャンセルになったりするそうで、消すことが出来るフリクションペンが重宝するとのこと。
パソコンなりスマホなり、デジタルで管理すれば?とも思うのですが、何だかんだで手書きの予約帳というのは手軽だし便利なんだそうです。
そんな彼のある日の出来事です。
仕事中、誤って予約帳を濡らしてしまい、何の気なしにドライヤーで乾かしました。
しばらくして予約の電話がかかってきて、予約帳を開いて真っ青になりました。というのもビッシリ書いてあった予約が消えてしまったのです。
とりあえずその電話は当日の予約で、さすがに予定が頭に入っていたので事なきを得たものの、年末年始の予定が全て消えてしまいパニックになりました。
動揺して接客が覚束なくなっていたところ、お客さんが不審に思いどうしたのか聞いてきました。
そこで事情を説明すると、その予約帳を冷蔵庫に入れておくといいぞ、とアドバイスをもらいました。
藁にもすがる思いですから、半信半疑ながらも予約帳を冷蔵庫に入れておきました。
しばらくして冷蔵庫から予約帳を取り出すと、完全にではないものの、読むに十分なくらいには文字が復活してくれていて、何とかピンチを脱しました。
といった話でした。
実は、フリクションペンで書いた文字は熱で消えるということを知っていたので、予約帳が真っ白になったのだろうとは気付いていました。どうふるのだらうと他人事ながら心配になっていました。まさか復活出来るとは思いもよらなかったのです。
ネットとは便利なもので困ったら取り敢えず調べてみるといいですね。なんと公式にPILOTさんが回答を書いていました。
フリクションペンは60℃の熱で文字が消えます。一方、消えた文字は-10℃くらいから復活し、-20℃くらいで完全に復活するのだそうです。
消えてしまった文字は冷凍庫に1日入れておくと復活すると公式に回答されていました。
そんなわけで、冷蔵庫に入れたのは間違っていなかったんですね。
ちなみに一旦消した文字に上書きしていた場合、前に消していた文字も一緒に復活してしまうので、文字が重なってしまって何が書いてあるか全く読めなかったそうです。