金融経済学という学問があるそうで、金融に関して研究している経済学の分野なんだそうです。
その中に「効率的市場」という考え方があります。
これは、市場は効率的で、あらゆる情報は市場に反映されているので、他者に抜け駆けて利益を上げることができない市場のことを言います。
例えばドラクエウォークというゲームが出るという発表がありましたが、この情報は既に織り込み済みで株価に反映されているので、スクエニ株を買っても儲けることはできませんよ、といった意味合いです。
ウィーク型
過去の価格情報は全て現在の価格情報に反映されており、過去の価格推移を分析しても将来の価格を予想できない市場をいいます。
つまり、いくら株価チャートを分析しても、儲けには繋がらないということです。
効率的市場というと、このウィーク型が比較的支持されているようです。
セミストロング型
あらゆる公開情報が価格に瞬時に反映されるという市場です。
例えば、来期純利益が大幅増です、なんて情報が公開された瞬間に株価に反映されるので、ファンダメンタル分析をしても儲けることはできません。
これについては支持するような研究結果もあるようですが、疑問視もされているようです。
ストロング型
セミストロング型では公開情報が価格に反映されているという話でした。
ストロング型ではさらに非公開情報も含めたあらゆる情報が価格に瞬時に反映されるという市場です。
いわゆるインサイダーと呼ばれる人でも儲けることができない、ということです。
効率的市場仮説は正しいか?
多くの人がフォローしている銘柄や商品は比較的早くに情報が価格に反映されると思います。
またよくある話ですが、ランダムに作成されたチャートと実際の株価チャートを比べると、どちらが本物か見分けがつかなかったりします。
偉い学者さん達が考えてきた仮説ですから、素人が聞くと「ほー、そうか」と思ってしまうのです。
でも効率的市場仮説を聞くと、やはり違和感を覚えるのです。少なくとも私は違和感があります。
長年株で利益を上げ続け大金持ちになったウォーレンバフェット氏をどう考えればいいのでしょう?
またチャート分析で長年利益を上げ続けている方々をどう考えればいいのでしょう?
恐らく学者さん達は「サイコロを振り続ければ1が出続ける人いる。それと同じだ。」とでも言うのでしょう。つまり「たまたま」である、ということです。
もちろん、たまたま億万長者になってしまう人もいるでしょう。
でもウォーレンバフェット氏が何十年にも渡ってたまたま儲けてきたというのは乱暴です。
また、いつか私も投資で儲けたい!と思うわけで、効率的市場仮説を認めるわけにはいかないのです(笑)。
その一方で、実は私は効率的市場仮説をある部分支持しています。
それは長年インデックス投資をしているからなのです。インデックス投資において、効率的市場仮説は大事な話になります。
その辺を掘り下げていきたいと思います。