非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

2019年4~6月期GDP発表

本日2019年4~6月期のGDPは実質前期比0.4%増、年率1.8%増と発表されました。

米中貿易摩擦等の影響で輸出は良くなかったものの、内需が支えての結果となったようです。

確かにこの時期は改元があり、大型連休があり、個人消費が旺盛であったのでしょう。私は家でダラダラしていたのでお金をほとんど使っていなかったのでGDPに貢献していませんね。


GDPとは国内総生産のことで、国内総生産とは、その国でどれだけ新たに付加価値が生み出されたかを示す数値です。

例えばお弁当屋さんが、材料費200円をかけてお弁当を作り500円で売ったとします。すると300円の価値が生み出されます。

200円の食材は食料品店が100円で仕入れて販売したものだとします。ここで100円の価値が生まれます。

農家は50円の費用をかけて100円で食料品店に販売したとします。ここで50円の価値が生まれます。

このお弁当が販売されたことで450円の価値が生まれたことになります。このようにして積み上げられた数値がGDPとなります。


では実質GDPとはなんでしょうか。

先ほどのお弁当ですが、物価が10%上昇してしまい、翌年は550円となりました。販売した結果生まれた価値は495円となりました。

これだけを見ると前年より付加価値が上がったことになります。でも実際には物価が上がったなのではないか?ということで物価上昇を除いて付加価値を見てみると、450円となりました。つまり前年と変わっていないことになります。

このように物価上昇の影響を除いて求めた付加価値を実質GDPといいます。一方物価上昇の影響を除かない、そのままの数字を名目GDPといいます。

名目GDP÷実質GDPで求める値をGDPデフレーターといい、経済がどのくらい成長したかを見ることが出来ます。この値が1を超えていれば物価が上昇、1を下回っていれば物価が下落となります。

また過去の値と比較し、上昇していればインフレ、下落していればデフレとみることが出来ます。

今回の発表では年率で瞑目GDPが1.7%、実質1.8%とのことですから、ほとんど物価に変化がなかったということになりますね。