非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

新型ウイルスとプロレス興行

新型ウイルスの広がりは大きくて、様々なイベントが中止になっています。

やはり人が集まるところは怖いという心理的な問題と、実際に人が多いところでは感染の可能性があがるという問題とあるでしょう。

プロレス各団体でもコメントを出しています。

まず真っ先に大会を中止して、試合は行い、動画配信にて見てもらうという対応を取ったのがスターダムです。

今のところ中止という対応を取った団体はスターダムだけですが、最近の広がりを見ると、他団体でも可能性は出てくるかもしれません。

現状としては見に来る人に委ねているという状況でしょう。体調が悪い人は来ないで下さい、入り口に消毒液を置いているので消毒して下さい、マスクをしましょう、こんなところでしょう。

これには大会中止が売り上げに直結してしまうという問題がひとつでしょうし、中止した際のチケットの払い戻しをどうするか、会場やイベントにかける人員などの費用をどうするかという問題もあるでしょう。

先日テレビを見ていると、今回の問題でミュージシャンがライブを中止していない、その理由が語られていました。

というのも、天災による中止は会場のキャンセルをした際に保険が適用されるけれど、今回のウイルス感染のようなケースでは保険がきかないのだそうです。

つまりチケットは払い戻し、売上はなし、しかし会場代は払わなくてはならないということになるのです。恐らくイベントスタッフを雇っていれば、そこも払わなくていいとはならないでしょう。

これは音楽業界の話でしたが、プロレス興行も他のスポーツも同じ様なことなのではないでしょうか。

バックに大きい資本が入っているならまだしも、そうではない団体は経営難に陥るということも十分に考えられることです。

こういうめったに起きないことに保険をかけるかというとかけないのでしょうが、いざこういうことが起こると大変なことになってしまいます。

ちなみに、このようなめったに起こらないけれど、起きる可能性がないわけではないことをテールリスク(tail risk)と言います。

テールリスクは発生すると大抵ビックリするような大混乱になります。ここ20年くらいの間に起きた数々の金融ショックもその一例と言ってよいでしょう。

プロレス団体は選手、スタッフ、ファンを守らなくてはいけません。そしてファンは団体を守らなくてはいけません。みんなが今すべき最適の決断をして欲しいなと思います。ただ判断は難しいでしょうし舵取りは大変なことと思います。