20日の夕方、自宅でテレビを見ていたところ大きな揺れを感じました。
1ヶ月ほど前に震度5の地震があったばかりなので、その時に比べれば冷静でしたが、それでもドキッとしながら長く大きな揺れが止まるのを待っていました。
携帯やテレビ、そして外では自治体の地震警報がけたたましく鳴り、津波警報も出る状況でした。
揺れも止まり、経験的に(当てになるものではありませんが)これで落ち着いたかなと考えてから、ふと思いました。あれ、今日ってゼビオアリーナで新日本プロレスが興行していたはず。
スマホで新日本ワールドを開くと、生中継でしかし試合は中断している状態でした。引きの映像でリングにはオカダ選手がいるようでした。
とりあえず無事なんだなと思い、後でアーカイブを見ようといったんスマホを置きました。
その後、イベントが中断している間、棚橋選手らが会場に残ってお客さんにポージングをしたりしていたとのこと。会場にいたお客さんは不安だったけど選手達のおかげで落ち着けたということをSNSで書いているのを目にしました。
新日本ワールドのアーカイブで、その時の映像を見たのですが、試合に出ていた棚橋選手、飯伏選手、オカダ選手がリングに残って、お客さんとコミュニケーションをとっているのを見ました。
地震があった瞬間は場内で悲鳴も上がっていました。普通にしていても驚くのに、普段行かない会場でプロレス観戦中に大地震が起きたのです。パニックになっても仕方ありません。
そんな中選手達の対応のおかげで場内はパニックになることもなく、そして30分ほど間をおいて試合が再開されたのでした。
コロナの影響で声を出せない、そんな中で約30分間に渡り、お客さんを安心させるために対応した3選手には頭が下がります。少なからず怖さもあったでしょうし、不安でもあったと思います。
もちろんそこに居なかった選手も冷静な対応をしていました。
普段からイベント中の災害に対する訓練なりマニュアルがあったのでしょうか。あったとしても、いざとなると実行出来るものではありません。
これらはニュースにもなって神対応として取り上げられたので、知っている方も多いかもしれません。アーカイブを見ていると改めて、素晴らしい対応だなと感心します。
長年、活躍している棚橋選手でも試合中にこういった地震に遭遇するのは初めてだったそうです。それでもイベント中にこういった事態になることがないとは言えないわけです。
今回はたまたま被害もなく済みました。ゼビオアリーナ仙台自体が災害時の避難場所としても使えるというのも幸いしたかもしれません。
プロレスに限らず、人が多く集まる各種イベント会場でイベント中に災害が起きた場合、どう行動すればいいのか、イベント主催者はもちろん観客も、心構えとして準備しておかなくてはいけないなと改めて思ったのでした。まさかプロレス観戦中に地震が起きるなんて思わないですもんね。