先日、某政党が配っていたビラを見ると、消費税増税反対に関する内容でした。
曰く、賃金上昇したので消費税増税に踏み切るという政権の主張は正しくない。
というのも名目賃金は上昇しているが、実質賃金は上昇していないからだ。
というような内容でした。
賃金上昇の恩恵に預かっていない私はのけ者感がありますが。
名目賃金と実質賃金とは
政治的な話は分からないのでおいておいて、はて?名目賃金と実質賃金とはなんだろう、と思いました。
一般庶民にはそこから説明してもらわないと理解出来ないわけです。
名目賃金とは貨幣で支払われた賃金の額、つまりお給料として振り込まれた額です。
20万円のお給料が支払われたなら、名目賃金は20万円です。
実質賃金の定義は難しかったので以下、kotobankさんを参照させていただきました。
実質賃金kotobank.jp
難しくてよくわからないのですが、名目賃金を物価変動率で調整した金額が実質賃金と解釈していいでしょう。
例えば、受け取ったお給料が10%増でも、物価も10%増なら実質、賃金は上がったことにならないよ、ということでしょう。
毎年、ベースアップの話が出るのに、景気が良くなった感じがしないのは物価上昇が影響しているのでしょう。
まして給料の増えていない私などは、物価上昇の影響で生活が苦しくなる一方なのです。
最近はランチを食べに行っても、中々ワンコインで食べることが出来なくなっています。やはり物価は上がっているのですね。
給料は上がっていないのに。。
ところで、名目賃金は上がっているといいますが、私のように上がっていない人もいれば、むしろ下がっている人もいるでしょう。
ということはそういう残念な人を吸収しちゃうくらい賃金が上昇している人もいるのでしょう。
大幅な賃金上昇をしている人にとっては実質賃金は上昇していることでしょう。
このように単純な平均で考えると正しく状況が把握出来なくなることがあります。
また名目と実質の関係のように見た目だけで判断してはいけない数字もあるでしょう。
kotobankさんにあるように、デフレーターにどういう値を使うか留意する必要があるとあります。つまりその気になればお化粧が出来てしまうということですね。
数字を見る目を養わないと痛い目に遭うかもしれません。