何でも社内で感謝の気持ちを伝えるシステムがあるという話を聞いて調べていました。感謝の気持ちをシステムで伝えるってどういうこと?というのが始まりです。
すると社内通貨という制度を導入している会社があるのだということを知りました。
これは給与や賞与とは別に付与されるポイントのようなもので、どういう形で付与されるか、また使えるかは会社によりマチマチではあるようです。まあ福利厚生の一部なのでしょう。
導入して成功するしている企業として、半導体切断装置大手のディスコや、ネット証券のカブドットコムが有名です。
面白いのが、この社内通貨を他の社員への感謝の気持ちを伝えるのに使えるというシステムです。SNSでいうところの「いいね」みたいなものなのでしょうが、「いいね」をするとポイントが相手に付与されるという感じでしょうか。
仕事をしていると全ての人が目立つ訳ではありません。営業の人というのは結果が見えやすいので評価されやすいでしょう。でもバックヤードの仕事というのは中々その仕事の大変さが見えにくく、評価されない部分も多いと思います。
私は仕事柄、総務系の方と関わることが多いです。総務系のお仕事というのは実際に会社にお金を持ってくる部門ではないからなのか、どうも扱いが低いような気がするのです。特に現場で働いているような実働部隊の人は「あいつら稼がないくせに」という空気があるように感じます。
ですが実際のところ、総務部門の仕事なくして会社は回らないんですね。それどころか会社の中核を担っていたりすることが多かったりするくらいです。
こういうあまり目立つ仕事ではない方に感謝の気持ちでポイントが他者から付与されたらうれしいものでしょう。
たいていの人には承認欲求というものがあると思います。自分のやっていることが他人に評価してもらえるとうれしいものです。これが目に見える形で評価されるとなるとモチベーションにも繋がることでしょう。
使い方によっては、一部の人を利することになったり、パワハラになったりといったマイナス面も多分にありそうで制度設計は難しい気もしますが、社内の横の繋がりを強めるとかプラスの面も多々ありそうな気もします。
制度としては楽しい仕組ではありますが、個人的には感謝の気持ちは口で伝えたいですね。