非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

日本企業のCP発行増の動き

日経電子版によると、日本企業でコマーシャルペーパー(CP)の発行が増えており、3月下旬時点で25兆円と過去最大になっているとのことです。
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これは前年比で2割増ということです。

新型コロナウイルスの影響により企業の収入が落ちていること、また3月決算期であることもあり現金を必要としている動きと見られます。

日本ではCPの発行が増えているのですが、米国では社債の発行が急増しているのだそうです。

日米の違いは手元に現金があるかないかというところのようです。企業活動において手元に現金が多くあることについては賛否あるところでしょうが、この際は良かったのかもしれません。CPで当面を凌ぐための資金をまず確保しようという動きでしょう。

また日本では日銀がCP購入増額を決めたことで金利が下がったことが後押しになっています。米国企業は手元資金が少ないですが、FRB社債買い入れ策を発表したことから社債発行が増えています。どちらの中央銀行の動きも資金面での支援の一環でしょう。

小売業や外食産業は、日々の現金収入があることもあり、あまり手元に現金を持たない傾向にあるようです。昨日、小池東京都知事が夜間の飲食店利用を控える要請を出しましたが、売り上げが落ちる、でも店は開けないといけなし、テナント代はかかる。手持ちの現金はジワジワと減っていきます。先行きが見えないのでどこまで借り入れすれば凌げるのかも分からない、非常に厳しい状況であることでしょう。

現在の日本のCPの発行レートは0.1~0.5%程度にあります。半年前にCPについて書いたときにはマイナス金利なんて話も出ていました。

まさか半年でここまで情勢が一転しているなど誰が予想できたでしょうか。