非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

4月月例経済報告で示された11年ぶりの悪化

政府は4月の月例経済報告で「景気は、新型コロナウイルス感染症の影響により、急速に悪化しており、極めて厳しい状況にある。」という厳しい表現で現状を示しました。

3月は「景気は、新型コロナウイルス感染症の影響により、足下で大幅に下押しされており、厳しい状況にある。」とあり、4月の表現に比べるマイルドであったと感じるものであります。

www5.cao.go.jp

「悪化」という表現はリーマンショックの影響があった2009年5月以来11年ぶりのこととなります。

連日のニュース、それ以上に日常から実感出来ることではありますが、正式に活字として表されると強く実感します。我々は間違いなく、歴史上の大きな出来事の1ページの中にいるのです。

個人消費、住宅建設、輸出、輸入、生産、企業収益、業況判断、倒産件数、雇用情勢、国内企業物価と14項目のうち10項目でネガティブな表現が使われています。

何かと比較されるリーマンショック時のことですが、あの時と明確に違うのは月例経済報告でも何度も引用される「感染症の影響」でしょう。リーマンショックは経済的な仕組みの問題であったので、全ての人に影響があったかというと必ずしもそうとも言えないでしょう。しかし今回の問題は経済的な問題とは別に、命に関わる問題です。と言うか命に関わる問題があり、経済活動が停滞してしまっているのです。

先行きも見通しがたたず、来月どうなっているのか、それどころか来週どうなっているのかも分からない状態で、更なる下振れリスクも頭においておかなくてはいけません。