25日の東京株式市場は、昨日の終値から250円ほどの窓を開けてのスタートとなりました。
一時、2万3431円と、急落直前の2月21日の2万3386円を上回りました。そして2万3296円77銭で終えました。
空運のANAホールディングス、日本航空、陸運のJR東海など、コロナで業績に大きく影響を受けた景気敏感株の上昇が主なものでした。
大きく上昇したのは新型コロナウイルスへの対策に関する期待であるとされています。
米ではコロナから回復した人の血漿を投与する治療法が認可されたとか、ワクチンの緊急使用許可が下りるとの見通しなどがニュースと出ていました。これらを受け経済が元に戻る期待が高まった、そこで景気敏感株が上昇したということでしょう。
先日、これは日本のことではなかったのでしょうが「コロナショックからの景気回復は、過去の大恐慌に比べてはるかに短期間で達成された」といったニュースが出ていました。
米の株価指数も上昇しており、そういった数字だけを見ると景気回復と見るのかもしれません。そんなに楽観的な状況なのかは分かりませんが。
コロナ関連のニュースは日々、一喜一憂させられる、そんな感じです。
株価は期待で上昇するなんて言われますが、ということは悲観的な見解が出れば大きく下がることもあるでしょう。ですから日経平均がコロナ前の水準に達したというニュースも、そういう事実があったんだな、くらいに留めておくのがいいのかもしれません。