非金融系FPそばこと不確実な日々

2019年2月にCFPを取得しました。FPとして知っておいた方が良さそうなことを色々と書いていきます。

金融

FOMC 米金利0.25%の利下げ

31日に発表された米連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を0.25%下げるという発表がありました。これは10年半ぶりの利下げで、10年半前というとリーマンショックやサブプライムローン問題といった金融危機の直後のこととなります。そう言われてみると、イ…

金融緩和とマネタリーベース

昨日の日銀の黒田総裁の話で出てきた金融緩和の手段のうち「資産買い入れの拡大」「マネタリーベースの拡大ペースの加速」について見てみましょう。 資産買い入れの拡大 日銀は国債やETFといった金融商品を売り買いすることがあります。日銀が長期国債を買い…

金融緩和と政策金利、イールドカーブコントロール

今日、日銀の黒田総裁が会合後に「先行き、物価安定の目標に向けたモメンタムが損なわれるおそれが高まる場合には、ちゅうちょなく、追加的な金融緩和措置を講じる」と声明文で表明しました。前の日銀会合でも同様の追加的な金融緩和措置を講じる旨を述べて…

投資信託の手数料、どんなものがある?

投資信託を購入すると手数料がかかります。手数料について知っておくことは大事です。 販売手数料 運用管理費用(信託報酬) 監査報酬 売買委託手数料 信託財産留保額 といった手数料が発生しています。どのようなものか見ていきましょう。 販売手数料 購入…

米国株取引手数料の劇的な変更

ネット証券会社各社では以前から米国株を購入することが出来ていました。米国市場に上場しているものの中には魅力的な株式が多いばかりではなく、魅力的なETFもあり興味があったのですが、手数料が高くて購入を控えていました。そんな中、7月4日にマネックス…

毎月分配型の投資信託は買いか?

日経新聞によると、国内公募の追加型株式投資信託で、6月末時点の残高トップは3カ月連続の「ピクテ・グローバル・インカム株式ファンド(毎月分配型)」だったそうです。このファンドは残高を増やした、つまり投資された額が増えた上での1位ですから、大変な…

つみたてNISA

つみたてNISAというものがあります。資産運用の話になるとよく聞く単語ではないでしょうか。つみたてNISAについて理解するにはNISAのことを知っておくといいと思います。そこで、まずはNISAについて見てみましょう。 NISAとは NISAとは2014年に始まったもの…

均衡為替レート

米ドル円が昨日は106円台に行ったりしており、円高傾向にあるようです。様々な要因により為替レートは動いているので、適正な数値というのは難しく感じます。株ですと理論株価なんてものが色々研究されているようで、それより安ければ買い、なんて手法もあり…

NISAやiDeCo口座を開設する人が増えているそうです

ここ最近、世間を賑わせている2000万円問題ですが、それをきっかけにネット証券を中心に口座開設をする人が増えているのだそうです。つみたてNISAやiDeCoで資産形成をしようということだとか。またそれに伴い、資産運用セミナーへの参加者も増えているようで…

iDeCoはじめの一歩

iDeCoを使わない手はないぞ、と考えて口座を開設します。ではどう運用したらいいのだろうか、というのが問題になるでしょう。私は出来るなら掛け金を上限まで使い、インデックス投信に投資するのがいいと思っていますし、そうお勧めします。しかし「元本割れ…

iDeCoとはどのような制度なのか?

数年前からiDeCoという言葉をよく聞くようになりました。投資のようなんだけど何だろう?と聞かれることがあります。私個人も数年前からiDeCo口座を開設し運用しています。使い始めてから日が浅いのですが、個人的な感想も交えていきたいと思います。 iDeCo…

今日の円高

本日のドル円レートは107円代にあります。円高傾向にあるなあと思い、理由を調べて見ることにしました。日経電子版で朝からの為替二関するニュースを拾っていくと次のようになっていました。 6:34 NY外為市場は1ドル107円25~35銭で終わった。中東リスクの高…

投資信託の手数料が下がっていることを考える

投資において手数料について考えることは非常に大事なことです。同じ商品を購入するなら、より安い手数料である方が有利です。手数料分は利益でカバーしないといけないですからね。日経新聞によると投資信託の手数料が低下してきているのだそうです。ETF(上…

1万円からでもいいので、投資を初めてみよう

先日、発表された「老後に2,000万円不足する」という報告書を麻生金融相が受け取らないというニュースが話題になっています。個人的には2,000万円という数字が一人歩きしているような気もしますが、そういう話題が公に出ること自体はいいことだと思うのです…

メキシコと金利と債券と

アメリカのメキシコ製品に対する関税発動が見送られたことを受けてなのか、今週に入ってから日経平均は上がってきています。またアメリカでは先週の雇用統計を受けで、利下げの期待が高まっているそうです。令和に入ってから、アメリカに随分振り回されてい…

ドルコスト平均法

定期的に一定額の金融商品を購入することをドルコスト平均法といいます。と言われてもよくわからないでしょう。そこで次のようなケースを考えてみましょう。最初の月に10,000口、10,000円でスタートし、2ヶ月目が12,000円、3ヶ月目に15,000円、4ヶ月目に9,00…

インデックス投資への誘い

効率的市場においては、どんなに頑張って銘柄選択をしても儲けることはできません。実際のところ、ある年にすごい利益を叩き出したファンドが、その実績を続けていくことというのはなかなか難しいようで、なかなかの栄枯盛衰ぶりです。では一体どうすればい…

効率的市場仮説

金融経済学という学問があるそうで、金融に関して研究している経済学の分野なんだそうです。その中に「効率的市場」という考え方があります。これは、市場は効率的で、あらゆる情報は市場に反映されているので、他者に抜け駆けて利益を上げることができない…

老後に必要な額は2000万円

人生100年時代と言われるようになった昨今ですが、金融庁の発表によると95歳まで生きるには、夫婦で2,000万円ほど足りず、年金のみに頼る人生設計の見直しを示唆するような内容でした。こういう話を若いうちに聞いているのであればいいのですが、定年間近で…

議決権

国内外の機関投資家が、議決権の行使基準を厳しくするというニュースが日経電子版にありました。なんでも、取締役のうち社外取締役が3分の1未満だと反対票を投じるとするところもあるのだそうです。最近、企業のガバナンス云々とよく言われてますし、ブラッ…

米債券市場における逆イールドカーブ

知人から「明日返すから1,000円貸してくれない?」と言われるのと「1年後に返すから1,000円貸してくれない?」と言われるのと、どちらにお金を貸すでしょうか。「明日返す」と言われれば貸すかもしれません。でも「1年後」と言われるとちょっとなあ、と思う…

ESG投資

投資というと、割安感をみるPERや効率的に稼いでいるかみるROEといった指標のように、財務や会計にフォーカスして判断を下すのが従来のあり方です。そして今もそうです。それとは別のアプローチとして、近年よく聞かれるのが、ESG投資です。ESGとは、Environ…

インフレとタンス預金

投資の話をしていると必ず言われることがあります。「それって元本保証されていないんでしょ?怖くて投資なんかできない」確かに、誰でも損なんてしたくないので、元本保証を求めるわけです。しかし世の中そんなに都合のいい話なんてないもので、元本保証さ…

MMTを分かった振りをする

MMTという用語がニュースで聞こえてきました。知らないことは、取りあえず調べてみよう、ということで調べてみました。 MMTとは 現代貨幣理論といい、Modern Monetary Theoryの頭文字からMMTと言うそうです。マネタリーという言葉が出た時点で、調べなければ…

投資信託の価値を単に値上がりだけで判断するべきか

以前、あるマネー雑誌で「人気の投資信託辛口批評」といった記事が出ていました。その中で、鎌倉投信という人気の高い会社さんに対して「人気は高いがパフォーマンスは低い」という批評がされていました。私は鎌倉投信さんの説明会に参加したことがあり、そ…

2019年1~3月期GDP

昨日発表された2019年1~3月期のGDP(国内総生産)は、市場予想に反して、実質ベースの年率で2.1%増ということでした。GDPは純輸出が増えると増加し、減ると減少します。純輸出とは「輸出-輸入」で、今回はこの純輸出が増えたことがGDP増加の一因…

日本郵政はどのような商品を作るのか?

日本郵政と大和証券が共同で金融商品を開発するというニュースがありました。https://www.sankei.com/economy/news/190515/ecn1905150029-n1.html低金利のために国債運用等が大変であることから、金融商品を開発し手数料収入を目指すとか。売る側は手数料収…

名目賃金と実質賃金

先日、某政党が配っていたビラを見ると、消費税増税反対に関する内容でした。曰く、賃金上昇したので消費税増税に踏み切るという政権の主張は正しくない。というのも名目賃金は上昇しているが、実質賃金は上昇していないからだ。というような内容でした。賃…

令和初の日経平均上昇は8日ぶりの上昇でもありました

本日、5月15日に日経平均が121円高の21,188円となり、令和初めての上昇となりました。なにしろ7日連続で下がっていましたから、さすがにうんざりでした。米中の貿易摩擦はヒートアップの様相なので、今後どうなるかは不透明です。 セルインメイ セルインメイ…

ふるさと納税対象除外のニュースへの違和感

ふるさと納税の新制度が6月から実施されるそうです。その際、4市町が対象から除外されるとの話になっているようです。この4自治体は返礼品が過度であったことが除外の原因なんだそうです。新制度は「返礼品は寄付額の3割以下、地場産品であること」となって…